キラキラネームは、誹謗中傷に弱い?
珍しい名前だと、ネットで名前検索したときに、すぐに検索順位が1位になってしまいます。このため、実名入りの誹謗中傷を受けると、検索でたいへん目立ちやすくなります。従って、ユニークな「キラキラネーム」は、ネット誹謗中傷対策やプライバシー保護を考えた場合、デメリットが大きいといえます。
よくある氏名なら、目立たない
よくある氏名の人は、ネットで誹謗中傷されても、検索結果の上位にヒットしにくいです。既に同姓同名の人に関するサイトが、多数存在しているからです。このため、風評被害などの実害が少なくて済む可能性があります。
改名は難しい?
ネットで誹謗中傷された後、改名を希望される人もいます。しかし、改名は、結婚のときに姓を変えることは可能ですが、それ以外のケースでは難易度が高いです。
家庭裁判所の許可
むやみな姓(苗字)の変更は、選挙や徴税といった行政事務に影響を及ぼします。また、前科隠しや借金逃れに悪用される恐れもあります。そのため、姓の変更には家庭裁判所の許可が必要とされています。許可の基準は「やむを得ない事由」があるかどうかです(戸籍法107条1項)。
「実名」と、仕事上の「通名」を分ける
ネットでの誹謗中傷を予防するという観点からは、「実名」と仕事上の「通名」を分けることも得策です。実名で誹謗中傷されると、家族にも悪影響が及びます。仕事などの社会生活では通名を使うことを検討するのもいいでしょう。